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2006年04月16日 日曜日

「父帰る」「屋上の狂人」

 何がということもないのですが、なんとはなしに気忙しくて、時間に追われている年度始め。
 しかしながら、カトリさんは連ドラも終わってひと息といったところでしょうか。こういうときこそ忙しい剛さんや吾郎さんに代わって新曲PRに精を出していただきたいものです(笑)。あ、新曲と言えば、大サビの「うぇ~るかぁ~む♪」を生歌で歌ったときに窒息しないよう(苦笑)、この際少々腹筋なんぞも鍛えていただきたく。>カトリさま。
 カップリング「buzzer beater」も今日、ラジオで初めてフルコーラスで聞きましたが、少々アイドルチックで可愛らしい曲。短いながら珍しくラップも入ってたりして・・・。「Dear WOMAN」とともに振りがついたところを見るのが楽しみです。


 さて、過日、クサナギさんの舞台を観劇して参りました。(以下、ネタばれ含みます。)
 最近の多くの舞台の流れに反して短い時間ではございましたが、とても密度の濃い、そして、観終わった後でココロの奥がほんわか温かくなって、シアワセな気持ちをお持ち帰りできる素敵な舞台でした。そんな気持ちにさせていただけたのにはいろんな要素はございますが、イチバン大きかったのは「屋上の狂人」でクサナギさんが演じる義太郎の笑顔でしょうか。カーテンコールでご挨拶に出てこられたときにまだ義太郎から抜け切れていないようなクサナギさんの優しい笑顔が忘れられません。しばらくの間は日々の些細な苛々はあの笑顔を思い出せば収まるような気がします。今のうちにあの笑顔を脳裏に真空パックにしておきたいわ~。
 舞台全体の感想ですが・・・短編2本という構成は別の舞台でも観たことはあるのですが、ほぼ同じキャストで、それも同じ作家の脚本なのにテイストがまったく違う2本を続けて上演するという作りは非常に興味深いものがございました。演出の河原さんは、個人的には役者さんとして好きなかた。菊池寛といったスタンダードなものを演出されるには比較的若い世代の演出家になると思うので、どんな演出になるか楽しみでもあり、一方不安もなくはなかったのですが、ご自身がインタビューなどでも仰っていたとおり奇をてらわないシンプルな演出は結果として良いほうに転んでいたように思いますし、それがかえって河原さんっぽさとなって出ていたように思います。(でも、パンフレットの挨拶文はストレートに河原さんっぽかったですが(笑))とにかく主役・準主役を支える助演陣が皆さん芸達者な舞台役者さんたちだったことで、役者のチカラだけで十二分に成立する舞台になっていたと思います。安心して舞台上の世界に没頭できる感じでしたね。(でも、20時開演に仕事帰りに駆けつけたワタクシはお腹の虫との格闘で没頭できなかったという事実もございますが・・・(汗))
 ただ、惜しむらくは方言かなぁ・・・。個人的には語尾などのイントネーションに「ん?」と思うところが数箇所あったりしたので、その地方のネイティブ(笑)のかたは若干違和感感じるかも、って気も少々。これは聞く人の耳によってかなり違う部分があるのでどうしようもないのかもしれませんね。設定の時代が少し前の時代で方言も今よりかなり強めなので、それもハードルを高くしているんだろうとは思います。そういうことも考えると役者って実に難しい商売ですなぁ。
 余談ですが、時間も1本30分とリーズナブル(笑)な分、チケット代もリーズナブルでしたし、パンフも700円とリーズナブルで、そこに堤真一さんとクサナギさんの対談なんぞも入っていて実にお得感がございましたね(笑)。
 それにしても、クサナギさんのストレートプレイの舞台は蒲田以来?確かに蒲田でも迫力とエネルギーを感じて凄いと思いましたが、それから色々なドラマや映画の経験などを経て、ホントにいい役者なったよなぁ、と改めて役者・クサナギツヨシの底力を感じた舞台でした。その意味でも180度違うキャラクターを続けて2本演じるという今回の企画と演出には感謝したい気持ちです。そして、すでにクサナギさんの次の舞台が楽しみになっているのですが・・・いくらなんでも気が早すぎますね?(苦笑)

posted by 真琴 at 23:00