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2009年11月28日 土曜日

"TALK LIKE SINGING"への旅 その4

 その4。おまけ&小ネタ。(その1「前書き」からならばこちらから。)



 さて、NY旅行中の感想などを最後に。

 Thanksgiving Dayが終わればクリスマス一色になるアメリカですが、感謝祭前のNYでところどころに見え始めたクリスマスを探すのもまた一興といったところでしょうか。ロックフェラーセンターはスケートリンクはオープンしているのですが、クリスマスツリーはまだ準備中でちょっと残念。ま、覆いを被ったクリスマスツリーもまた一興ということにしておきましょうか。(苦笑)

 舞台のソワレは20時開演と遅いので、終わって食事となるとなかなかレストランでとも行かず、結局NYまで行ったのに毎夜DELIのテイクアウトにお世話になる生活。ミッドタウンのDELIにかなりお金を落としてきちゃいましたー(笑)。とはいえ、レストランにも行ったのですが、ビールを頼んだらID提示を求められちゃいまして…日本人は若く見えるのでよくあることではあるのですが、まだそれなりに若く見えるってことなのか?とちょっと喜んで冷静に考えてみたら、「あ、そっか、連れが若い(とはいえれっきとした成人女性ですが)からだわな」。ワタシひとりでDELIでお酒買ってもID提示は求められなかったもんな(笑)。

 帰りの便はどうやらオーバーブッキング状態。飛行機のチェックイン後にかなり調整が出ていたようで、次々と座席変更のお呼び出しが掛っており、席がどんどん前になっていくという状況もあったようです。
 出発前に既にオーバーブッキングは分かっていたようで、旅行代理店さんから米国内乗り継ぎ便に変えてくれないかとオファーは来ていたのですが体力的な問題でお断りしましたが、そのオファーの際の旅行代理店さんの台詞が「予想よりキャンセルが出なかったようで…」。そーよねー、多分その便の乗客の何割かは目的が一緒だもの、その分はキャンセルは出ませんなー(笑)。航空会社さんも国際便にまでスマヲタ効果が波及するとは予想もしてなかっただろうなー、お気の毒に(苦笑)。
 しかし、機内ではCAさんに「ミュージカルご覧になったんですか?香取慎吾さんの?」と聞かれてそうだと答えたら「私も見たかったんですけど昨夜はチケットが無くて」とのこと。楽日じゃなければなんとかなったんでしょうが…申し訳ないですー。でも、CAさんたちはちゃんとそういった事情はご存じなのですね。さすがスマ効果。(笑)



 そんな小ネタもいろいろありつつ、なんだかんだと楽しい経験をさせていただいたNY旅行でした。改めて同行してくれた友人には感謝を。中居さんがブロードウェイの舞台に立つことがあったらそのときは必ず付き合うからねー…でも、そんなことはないと思うけど…(爆)。
 それにしても、小西さんの音楽は本当に印象的で未だに歌のフレーズが頭をグルグル駆け巡ってるんですよ。どうやら、ターロウの頭の中のバンドメンバーはワタシにも移ってきてしまったようで(笑)。あー、いつになったら魂戻ってきて、仕事する気になるんだろう・・・。

posted by 真琴 at 15:22 | permalink

"TALK LIKE SINGING"への旅 その3

 その3。ヲタ的感想(笑)。 (その1「前書き」からならばこちらから。)



 NY公演千秋楽のラストで舞台が暗転した瞬間にワタクシなぜか涙をボロボロ流してました(苦笑)。芝居の内容自体は泣くような芝居じゃないし、ワタシ自身もそんなに涙脆いほうではないのですが、なんでなんでしょうねぇ…なんだか感極まったとでもいうのか…(汗)。でも、慎吾さんは絶対に泣いたりしないだろうという根拠のない確信があったので、カーテンコールは笑顔で迎えたいと思って明るくなる前に必死で涙を拭ったりして(笑)。

 さて、せっかくのNYということで滞在中何度か見せていただくことができたのですが、初見時、芝居の中盤まで慎吾に対する感想は…
   「慎吾、デカっ!厚っ!」(苦笑)
 お顔はちっちゃいんですけどねー、惜しいかな、上半身がなー、厚いんだよなー(苦笑)。でも、衣装のせいもあったのでしょうか、芝居中盤になってピエロ衣装や赤いチェックのガウンを羽織るようになってからただただ「うーん、かーわーいーいーっ!」となり(易っ…)、最後のスーツ姿に「あーかっけーっ!」(笑)それに、芝居に引き込まれて行くと結局ビジュアルは気にならなくなるようです(汗)。 芝居が進むにつれてどんどん舞台上の慎吾はターロウに同化していき、可愛くて憎めない癒し系男子のターロウにすっかり癒されてしまいました。
 慎吾さんに対しては、ビジュアルの「デカっ!」という印象以外は、歌も芝居も英語(はちゃんと分かるわけではないですが(汗))も特に気になったり違和感感じたりするところはなかったですね。逆に「上手ぃー!」「すげぇー!」と驚愕する、というほどとは言えないかもしれませんが、歌も芝居も英語もすべてがOKになるレベルに到達するためには慎吾さん、かーなーり頑張ったんだろうなー、よく頑張ったねー、と思わず母のような気持ちを感じてしまいました(笑)。芝居中のターロウに対するニモイ博士の台詞に「あなたは出来る子、あなたは出来る子、あなたは出来る子」というのがありましたが、確かに慎吾はもっともっと出来る子(「子」ゆー歳でもないでしょーが(笑))かもしれません。でも、例えばつよぽんのように200%の爆走状態で突っ走る感が表に出ないのが慎吾さんの特性であって持ち味でしょうから、三谷先生が「舞台を体験させたい」といくら慎吾を苛めてみたところで本番ではいっぱいいっぱい感が出ないところはやはり変わらず。ファンとしては、じゃあもっと苛めてもらってハードルあげたらどーなるんだろー?という興味は感じるところですが(笑)、きっと慎吾はその上がったハードルの上でも彼の中では「200%」で頑張りつつも表面上は「95%」っぽく見せてしまうんだろうと思ったりします(笑)。
 そんな「余裕」があるようにも見える慎吾さんですが、ブログにも書いていたとおり彼の中で今回の経験は確実にステップアップ、パワーアップになっているに違いありません。そんなやり切った感は楽日のカーテンコールでの表情に表れていたように思います。ま、3度目のカーテンコール(他の日はカーテンコールは1度だけ)で予定外の歌を求められてきょどってる姿はちょー可愛かったですが、そんなカーテンコールの最後に客席に投げキッスをするお顔は例えばライブの最後に投げキッスをするときと同じ「スーパーアイドル」「SMAPの香取慎吾」が戻ってきたなーという感じで、それが誇らしくもあり、ターロウが去ってしまったさみしさを感じてしまったりもして、複雑な心境でした。
 それにしても、瞬発力タイプの慎吾がずっと避けていた「舞台」という仕事を経験することで、彼は同じ台詞・同じ芝居でも自分や共演者のコンディションや客席のお客さんによって1回1回が違う芝居になることを、舞台が生き物だということを改めて感じてくれたでしょうか。だとしたら、慎吾さんに「舞台」の仕事を受けさせた三谷先生には心から感謝しなければなりません。



 最後に、そのお芝居の中のターロウでツボだった場面などを2つほど。ネタバレになりますので、ご注意を。


 ひとつめ。アキハバラでパフォーマンスをしているところをダイソン博士とニモイ博士に発見されて「君はターロウさんでしょう?」と聞かれても否定していたターロウがやっと仮面を取って「♪はじめましてー、はじめましてー、ワタシはターロウですー♪」と歌うところ。辛い状況にいるところを救われたという少し愁いを帯びたなかでの微笑みに萌え(笑)。
 ふたつめ。頭の中のバンドメンバーが消されてしまい、歌えなくなったターロウが「…はじめまして…僕の…名前は…ターロウです…」と小声でつぶやくところ。ターロウが初めて歌ではなく普通の台詞を話すところなのですが、歌えなくなった戸惑いが感じられてぐっときてしまいました。…やはり個人的には明るい芝居より、愁いのある芝居に惹かれるのは…ヲタの宿命?(苦笑)



 (その4「おまけ&小ネタ」へはこちら。)

posted by 真琴 at 15:20 | permalink

"TALK LIKE SINGING"への旅 その2

 その2。劇場とお芝居そのものの感想など。 (その1「前書き」からならばこちらから。)



 今回の劇場のNYUスカーボール・センターは約800席。中2階と2階があり、日本で言うと規模的にはシアターコクーンとか世田谷パブリックシアター規模なんだと思いますが、2階がかなり前に出ているので、コクーンやパブリックシアターより客席がかなりこじんまりと感じました。2階でもかなり舞台に近いという印象。日本で慎吾をあの距離で、それも(映画の舞台挨拶などではなく)2時間たっぷり堪能できる機会はそうそうありませんから、それだけでもNYまで行った甲斐はあったなーと感じました。日本公演は赤坂ACTシアターだそうですが、まずは舞台自体の大きさが横幅も奥行きも赤坂のほうがかなり大きいはずなので、4人芝居であのACTシアターの舞台をどう埋めるのか、演出がどう変わるのかも凱旋公演の興味のひとつでしょうか。

 そして観客層ですが…慎吾さん…君のヲタはまだまだ若いと思ってたんだけどねぇ、今回若干認識が変わったかも(苦笑)。ワタクシ自身は慎吾ヲタの中では最高齢オバサン層だと自覚してるんですが、日本から来ているらしきLadies(笑)もおねーさま層がかなり多そうで、いつの間にか慎吾さんと一緒に皆で歳を取ってしまっているのか、それとも、NYくんだりまで慎吾の芝居を見に行ける資金力がある層がこれってことなのか…と苦笑。が、あれだけの人数が日本からわざわざこの芝居を見に来ているかと思うとやはり「SMAPの香取慎吾」の底力を感じざるを得ません。
 そんな日本から飛んできたヲタ層以外で多そうだったのが在米邦人の方々でした。確かにマンハッタンで日本語の芝居、それも三谷幸喜と香取慎吾という看板があれば、現地の日本人の方々は見てみたいと思われるでしょうね。そういう意味でも「三谷幸喜」と「香取慎吾」のネームバリューを改めて見せ付けられた客席だったように思いました。

 さて、今回の『TALI LIKE SINGING』ですが、主役が慎吾でなければならない必然性があるかないかは置いといて(笑)、三谷先生がこの芝居でやりたかったことは感じられたような気がしました。オフブロードウェイで演じるという条件(というか制約?)の上での究極のシチュエーションコメディと言えたのかもしれませんね。
 客席には日本人とアメリカ人。日本語しか分からない人と英語しか分からない人と両方が分かる人という3種類の人間がミックスされている劇場は、日本でもない、他のブロードウェイやオフブロードウェイでもない、まさに異空間という感覚でした。そして、その中で観客の誰もが楽しめるように、必要以上に言葉に頼らずに日本語だけでも英語だけでもある程度理解でき、込み入ったストーリー展開に頼らなくても面白いと思わせる芝居を三谷先生は作り上げようとされたのかな、と思いました。
 同じ芝居の最中なのに日本語が分かる人が笑うところと英語が分かる人が笑うところがそれぞれ違っていてそれがごちゃまぜになる、そして、やはり日本より観客の反応が大きくてストレートに伝わるあたりの客席の雰囲気の面白さがありましたし、三谷先生も作品の中でそういった面白さを引き出そうとされていたのかな、と感じました。この舞台のことが発表になった当時はなぜオフブロードウェイで演らなければいけないのかなーと思っていたのですが、実際に客席に座って芝居を見てみるとこの芝居はオフブロードウェイという場所であることで完成される芝居であり、オフブロードウェイでなければいけなかったのだと痛感しました。そして、そんな稀なトライアルに三谷さんが慎吾をアサインしてくれたことに改めて感謝し、改めて自分がその客席に居られたことを感謝しました。今回の芝居、本来の意味で「ブロードウェイデビュー」とは言えないのでしょうが、ある意味それ以上に後にも先にも「例のない」「意味のある」経験になったのかもしれません。
 ただ、この芝居の面白さが「違う人種や違う背景を持った観客たちがいつもと違う環境に身を置いていること」という要因を一因としているとすれば、この芝居を日本に持って帰った時にどうなるんだろう?と感じました。このままの脚本と演出で日本に持って帰っても同じ面白さが感じられるとは思えないし、先にも書いた通り舞台の大きさも違う。日本の凱旋公演は違う意味でハードル高そうだなー(苦笑)。そういう意味では凱旋公演に対しては違う観点での興味が大きくなったように思います。凱旋公演に関しては、慎吾や他のキャストの皆さんに対してよりも、三谷先生の「お手並み拝見」といった感じかな。期待してますよ、三谷せんせー(笑)。



(その3「ヲタ的感想」へはこちら。)

posted by 真琴 at 15:18 | permalink

"TALK LIKE SINGING"への旅 その1

 まるで夢のような6日間でした。魂をマンハッタンに置き忘れてしまったようで、まだ完全に脱力かつ放心状態です。…そうなのです、ワタクシ、勢い余ってニューヨークくんだりまで行ってきてしまったのです(苦笑)。ということで、ここも暫く放置しておりましたが、この旅のことは記録に留めておきたいと思います。



 その1。前書き。



 さて、まずは半ば拉致られ状態で今回の旅に同行してくれた友人に最大の感謝を。そして、最初は若干躊躇っていたワタシの背中を押して送り出してくれた友人たちやご迷惑をお掛けしてしまった友人たちに感謝を。また、現地で合流して遊んでくださった友人とそのご友人に感謝を。
 それにしても、最終的にNY行きに踏み切らせたのは、結局のところ「日本での公演チケットが取れなかったら一度も慎吾の舞台が見られないかも…」というある種の脅迫観念だったと思うのですが(苦笑)、もうひとつの決定打は「自分は行かない」と公言しながらなぜかNY公演のチケット取りに情熱を費やしてくれた某友人…あなたです(笑)。ま、行くまではいろいろと迷いもあったのですが、今は心から行って良かったと感じています。皆さま、ありがとうございました。

 ニューヨーク。福留さんの「にゅーよーくへいきたいか~っ!」という決め台詞の例の日○レのクイズ番組で放送される街の様子が刺激的でずっと憧れていた街(歳がバレるがな…苦笑)。今回は3度目のNYでしたが、この街への憧れの気持ちは依然として変わらず、その憧れの街で慎吾がミュージカルの舞台に立つことになったことは私にとってはこの上ない喜びでしたし、NYでよかったなーと思いました。…だって、これが初めて行く外国の街、それも言葉が通じない街だったらもっとハードルは高かったと思いますから…(笑)。
 NYは相変わらず活気に満ち溢れた世界有数の大都会でした。常々東京も世界に類を見ない大した街だとは思っているのですが、NYの凄さはあのマンハッタンの面積の中に銀座と大手町と渋谷と青山と六本木と浅草をぎゅっと凝縮したような密度の濃さでしょうか。それに加えて、アメリカ人特有のエネルギーと世界中から集まってくる観光客のエネルギーがさらに街の温度を上げているように感じます。
 ワタシはここウン年スマさんたちに時間と資金とパワーを費されてしまって(苦笑)、海外旅行はすっかりご無沙汰だったのですが、久々にアメリカへ行ってみて自分の英語力の衰えに愕然。ま、言ってももともと大した英語力ではなかったですが(汗)、それにしたってもうちょっとマシだったはずなんだけどな。おまけに、半日も街を歩くとぐったり疲れてしまう体力の衰えにも愕然。いろんなところが衰えてるなー(涙)。帰る前日くらいになってやっとエレベータやドアから男性より先にとっとと出られるようになり、お店に入いってすぐに店員さんに挨拶できるようになり、他人と目が合った時に愛想笑いができるようになり…遅いっちゅーねん(苦笑)。そうなると、英語も勉強しなきゃな、体力もつけなきゃな、でもって、また行きたいよなーという気持ちになってしまいますね。…でも、多分コレが最後なんだろーな、他のメンバーがブロードウェイデビューでもしない限り(笑)。そういう意味でもNY行きの機会を作ってくれた三谷先生や慎吾さんに感謝せねばなりませんな(笑)。



(その2「劇場とお芝居そのものの感想など」へはこちら。)

posted by 真琴 at 15:13 | permalink