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2009年11月28日 土曜日

"TALK LIKE SINGING"への旅 その3

 その3。ヲタ的感想(笑)。 (その1「前書き」からならばこちらから。)



 NY公演千秋楽のラストで舞台が暗転した瞬間にワタクシなぜか涙をボロボロ流してました(苦笑)。芝居の内容自体は泣くような芝居じゃないし、ワタシ自身もそんなに涙脆いほうではないのですが、なんでなんでしょうねぇ…なんだか感極まったとでもいうのか…(汗)。でも、慎吾さんは絶対に泣いたりしないだろうという根拠のない確信があったので、カーテンコールは笑顔で迎えたいと思って明るくなる前に必死で涙を拭ったりして(笑)。

 さて、せっかくのNYということで滞在中何度か見せていただくことができたのですが、初見時、芝居の中盤まで慎吾に対する感想は…
   「慎吾、デカっ!厚っ!」(苦笑)
 お顔はちっちゃいんですけどねー、惜しいかな、上半身がなー、厚いんだよなー(苦笑)。でも、衣装のせいもあったのでしょうか、芝居中盤になってピエロ衣装や赤いチェックのガウンを羽織るようになってからただただ「うーん、かーわーいーいーっ!」となり(易っ…)、最後のスーツ姿に「あーかっけーっ!」(笑)それに、芝居に引き込まれて行くと結局ビジュアルは気にならなくなるようです(汗)。 芝居が進むにつれてどんどん舞台上の慎吾はターロウに同化していき、可愛くて憎めない癒し系男子のターロウにすっかり癒されてしまいました。
 慎吾さんに対しては、ビジュアルの「デカっ!」という印象以外は、歌も芝居も英語(はちゃんと分かるわけではないですが(汗))も特に気になったり違和感感じたりするところはなかったですね。逆に「上手ぃー!」「すげぇー!」と驚愕する、というほどとは言えないかもしれませんが、歌も芝居も英語もすべてがOKになるレベルに到達するためには慎吾さん、かーなーり頑張ったんだろうなー、よく頑張ったねー、と思わず母のような気持ちを感じてしまいました(笑)。芝居中のターロウに対するニモイ博士の台詞に「あなたは出来る子、あなたは出来る子、あなたは出来る子」というのがありましたが、確かに慎吾はもっともっと出来る子(「子」ゆー歳でもないでしょーが(笑))かもしれません。でも、例えばつよぽんのように200%の爆走状態で突っ走る感が表に出ないのが慎吾さんの特性であって持ち味でしょうから、三谷先生が「舞台を体験させたい」といくら慎吾を苛めてみたところで本番ではいっぱいいっぱい感が出ないところはやはり変わらず。ファンとしては、じゃあもっと苛めてもらってハードルあげたらどーなるんだろー?という興味は感じるところですが(笑)、きっと慎吾はその上がったハードルの上でも彼の中では「200%」で頑張りつつも表面上は「95%」っぽく見せてしまうんだろうと思ったりします(笑)。
 そんな「余裕」があるようにも見える慎吾さんですが、ブログにも書いていたとおり彼の中で今回の経験は確実にステップアップ、パワーアップになっているに違いありません。そんなやり切った感は楽日のカーテンコールでの表情に表れていたように思います。ま、3度目のカーテンコール(他の日はカーテンコールは1度だけ)で予定外の歌を求められてきょどってる姿はちょー可愛かったですが、そんなカーテンコールの最後に客席に投げキッスをするお顔は例えばライブの最後に投げキッスをするときと同じ「スーパーアイドル」「SMAPの香取慎吾」が戻ってきたなーという感じで、それが誇らしくもあり、ターロウが去ってしまったさみしさを感じてしまったりもして、複雑な心境でした。
 それにしても、瞬発力タイプの慎吾がずっと避けていた「舞台」という仕事を経験することで、彼は同じ台詞・同じ芝居でも自分や共演者のコンディションや客席のお客さんによって1回1回が違う芝居になることを、舞台が生き物だということを改めて感じてくれたでしょうか。だとしたら、慎吾さんに「舞台」の仕事を受けさせた三谷先生には心から感謝しなければなりません。



 最後に、そのお芝居の中のターロウでツボだった場面などを2つほど。ネタバレになりますので、ご注意を。


 ひとつめ。アキハバラでパフォーマンスをしているところをダイソン博士とニモイ博士に発見されて「君はターロウさんでしょう?」と聞かれても否定していたターロウがやっと仮面を取って「♪はじめましてー、はじめましてー、ワタシはターロウですー♪」と歌うところ。辛い状況にいるところを救われたという少し愁いを帯びたなかでの微笑みに萌え(笑)。
 ふたつめ。頭の中のバンドメンバーが消されてしまい、歌えなくなったターロウが「…はじめまして…僕の…名前は…ターロウです…」と小声でつぶやくところ。ターロウが初めて歌ではなく普通の台詞を話すところなのですが、歌えなくなった戸惑いが感じられてぐっときてしまいました。…やはり個人的には明るい芝居より、愁いのある芝居に惹かれるのは…ヲタの宿命?(苦笑)



 (その4「おまけ&小ネタ」へはこちら。)

posted by 真琴 at 15:20